高感度でアップグレード可能な生体分子特性評価システム
Octet® R4システムは、生物製剤の開発を低コストで柔軟なものにします。
4チャンネルのOctet® R4は、カイネティクス解析、IgGやその他のタンパク質の力価測定、試薬の適格性評価、イムノアッセイ開発、バイオプロセス開発、品質分析、クルード中抗体スクリーニング、エピトープビニング/マッピング、リガンド結合アッセイ、低分子解析、細胞シグナル伝達メカニズムの解明、感染症モニタリングなど、幅広い分析に使用できます。1チャンネルから最大4チャンネルすべてを使用した解析が可能で、サンプルのスループットに柔軟に対応できます。
Octet® R4システムは、スループットとコストのバランスを重視するお客様向けの価格設定となっています。このシステムは、2チャンネルのOctet® R2よりも高いスループットと、8チャンネルのOctet® R8と同等の感度を、全体的に低い価格で提供します。 お問い合わせいただければ、お客様のラボや研究のニーズに最適なスループットレベルを決定するお手伝いをさせていただきます。
Octet® R4の利点
Octet® R4システムはパラレルで独立した4つのチャンネルを持ち、柔軟性と迅速な結果が得られます。
Octet® R4システムは、アッセイ感度に妥協することなく、適度なスループットのサンプル分析をお探しのお客様用に設計されています。
Octet®プラットフォームは、流路不要のDip and Read測定法より、他のテクノロジーと比較して、結果が出るまでの時間を短縮し、プロセスの経済性を高めます。さらに、クルードなサンプルにも対応しているためサンプルの前調整を低減し、貴重な時間を節約でき、さらには非破壊検査により貴重なサンプルを他のアッセイに活用することができます。
より高いスループットと完全なGMP準拠が必要になった場合、8チャンネルのOctet®システムにアップグレードすることが可能です。アップグレードは、トレーニングを受けたザルトリウスのエンジニアが1回の訪問でオンサイトで行いますので、ダウンタイムやシステムの下取りなどの面倒はありません。
サンプルプレートの温度を15~40℃の範囲で制御できるため、温度感受性タンパク質の異なる温度での信頼性の高いカイネティクス解析が可能です。また、サンプル冷却には、熱力学的測定値を外挿するために多様な温度で結合速度定数を迅速に決定できる利点もあります。Octet® R4システムの4つのチャンネルは、スクリーニングを目的としたサンプルの測定に独立で使用することも、高品質な速度論的特性解析のためにサンプル測定と専用リファレンスをペアにしてタンデムに使用することもできます。
アプリケーション
カイネティクスとアフィニティの特性評価
Octet® R4システムは、マイクロ流路を必要とせず、検出面を直接サンプルに接触させることで、結合イベントをリアルタイムにモニターし、結合のオンレート(ka)、解離のオフレート(kd)、アフィニティ定数(KD)を算出します。また、サンプルプレートの温度を15~40℃の範囲で制御できるため、温度感受性タンパク質の異なる温度での信頼性の高いカイネティクス評価が可能です。また、サンプル冷却には、熱力学的測定値を外挿するために多様な温度で結合速度定数を迅速に決定する利点もあります。
バイオプロセスにおけるタンパク質の定量
抗体やその他のタンパク質の濃度を正確に測定することは、開発用の細胞株の選択や、抗体生産の最適化のために非常に重要です。Octet® R4システムは、複雑なマトリックスからの干渉を最小限に抑えながら、溶液中の特定のタンパク質やその他の分子の存在を直接測定します。正確かつ再現性のある濃度を、シンプルなワンステップアッセイを用いて、1サンプルあたりわずか2分で測定することができます。結果の迅速なターンアラウンドタイムにより、HPLCやELISAなどの他の方法では得られないプロセス効率や生産性が向上します。
Product Resources
Futureproof your Lab with the Octet®️ R Series of Systems — Flexibility, Sensitivity and Accuracy All Rolled into a Single System
PDF | 5.5 MB測定原理 | バイオレイヤー干渉法(BLI) |
バイオセンサータイプ | 再生・バイオセンサートレイへのリラックによる再利用も可能な、シングルユースの光ファイバーバイオセンサー |
データ提出 |
|
サンプルの種類 | タンパク質、抗体、ペプチド、DNA、RNA、リポソーム、ウイルス、ウイルス様粒子など。血清、DMSOを含むバッファー、ペリプラズム画分、未処理の細胞培養上清、粗製細胞溶解液などのさまざまな溶媒中で測定可能。 |
分光器数 | 4 |
最大同時測定ウェル数 | 4 |
データサンプリングレート | 2、5または10 Hz |
サンプルプレート・フォーマット | 96ウェル標準ブラック平底マイクロプレート 1枚 |
サンプル液量 | 180〜220 µL/ウェル 非破壊測定 |
攪拌流速 | 静的または 100〜1500 rpm |
測定温度範囲 | 15~ 40℃、1℃刻み |
定量及びカイネティクス解析 | |
スループット | 同時に 4 アッセイまで |
検出分子量 | >150 Da |
解析時間 | リアルタイムカイネティクス結合実験:5分~4時間 |
結合速度定数(ka) | 101〜107 M-1 s-1 |
解離速度定数(kd) | 10-6〜10-1 s-1 |
アフィニティ定数 (KD) | 1 mM〜10 pM |
ベースラインノイズ(RMS) | <3.0 pm |
ベースラインドリフト | ≤ 0.12 nm/hour |
定量精度 | CV <10% |
装置 | |
装置 | 32.7 Kg |
寸法 | 高さ49 cm x 幅56 cm x 奥行き46 cm |