高性能でラベルフリーのカイネティクス特性評価
Octet® R2 生体分子間相互作用解析システム:生体分子の特性評価のニーズに合わせてアップデート可能
Octet® R2システムは、高品質な分子間相互作用解析を低コストでかつ柔軟に実現します。スタートアップのアカデミックラボやバイオテックラボ向けの価格設定になっており、ハイスループットを必要としないユーザーがラベルフリーアッセイシステムを選択する際に、コストと性能のトレードオフに縛られる心配がありません。2チャンネルのOctet® R2システムは、結合カイネティクスや定量分析のためのDip and Readバイオセンサー既製品を豊富に取り揃え、相互作用分析のために、高度かつ流路系フリーのアプローチを提供します。Octet® R2は、低スループットニーズを持つラボに低コストのエントリーポイントを提供する一方で、必要に応じていつでも4チャンネルまたは8チャンネルにフィールドアップグレードできる柔軟性も備えています。
Octet® R2システムは、タンパク質-タンパク質やタンパク質-低分子などの結合相互作用の特性評価が可能で、早期研究や探索に有用です。この多目的システムはまた、細胞培養上清やライセートのような複雑な混合物中においても、活性タンパク質濃度を測定することにより、定量的な情報を提供します。低分子分析のための感度を備えたOctet® R2システムは、サイズが150 Daまでの低分子と、巨大な結合パートナーとの間の結合相互作用を測定が可能で、正確なカイネティクスレートを決定することができます。
- 低価格 ー アカデミックラボやスタートアップラボ向けに設計されています。ハイスループットを必要としないユーザーがラベルフリーアッセイシステムを選択する際に、コストと性能のトレードオフに縛られることはありません
- リファレンスやサンプル数の増加に対応する柔軟な2チャンネル構成 – 独立スペクトロメーターを備えたユニークな2チャンネルデザインは、同時リファレンスやサンプル数の増加に対応できます
- ニーズに合わせてアップデート可能 – より高いスループットを実現するために、導入後でも4チャンネルまたは8チャンネルのOctet® R-シリーズシステムにアップグレードすることができます。アップグレードは、フィールドサービスエンジニアが1回の訪問で完了するので、旧モデル引き上げなどの手間がかかりません。
Octet R2 BLIシステムの主な特長
Octet® R2システムは、結合イベントをリアルタイムでモニターし、結合のオンレート(ka)、解離のオフレート(kd)、結合親和性(KD)を算出します。このシステムの2つのチャンネルは、スクリーニング測定のために個々のサンプル測定に使用することも、サンプルリードと専用リファレンスをペアとしたタンデムでの使用も可能です。
サンプルは標準的なマイクロプレートに分注されたまま測定されるため、流路のメンテナンスが不要で、より多くのサンプル数に対してのアッセイが可能です。Octet® BLI Discoveryソフトウエアで事前に定義されたテンプレートを使用することで、アッセイを実行する前のセットアップを効率化し、トレーニングの必要性を最小限にします。また、このソフトウエアは、強力かつ直感的なソフトウエアインターフェイスで、取得したデータを分析するためのさまざまなパラメーターと評価指標を提供します。
2チャンネルのOctet® R2システムは、複雑なマトリックスからの干渉を最小限に抑えながら、溶液中の特定のタンパク質やその他の分子の存在を直接測定します。正確かつ再現性のある濃度を、シンプルなワンステップアッセイを用いて、1サンプルあたりわずか2分で測定することができます。
サンプルプレートの温度を15~40℃の範囲で制御できるため、温度感受性タンパク質に合わせた温度帯で測定し、信頼性の高いカイネティクス解析が可能です。さらに、サンプル冷却の利点として、複数の温度における結合速度定数を迅速に決定し、熱力学的パラメーターを外挿することができます 。
Octet® R2システムは、実験終了時にバイオセンサーを再ラックする機能を備えています。バイオセンサーのリラックは、バイオセンサーにリガンドを固相化する工程の柔軟性を向上させ、貴重な標的試薬をバイオセンサーに充填する際の運用コストを削減します。
バイオロジストのために設計された、シンプルで統合されたユーザーインターフェースを備えた堅牢なテクノロジーです。機器操作の習得に時間をかけることなく、より多くの知見を得ることができます。
アプリケーション
高分子の特性評価
Octet® R2システムは、Octet BLI Discoveryソフトウエアで事前に定義されたテンプレートを使用することで、アッセイを実行する前のセットアップを効率化し、トレーニングの必要性を最小限にします。Octet® Analysis Studioは、強力かつ直感的なソフトウエアインターフェイスで、取得したデータを分析するためのさまざまなパラメーターや評価指標を提供します。
低分子化合物の特性評価
低分子フラグメントライブラリをスクリーニングする感度を備えたOctet® R2システムは、サイズが150 Da以上の低分子との結合相互作用の測定を可能にし、正確なカイネティクスレートを決定することができます。
製品リソース
Futureproof your Lab with the Octet®️ R Series of Systems — Flexibility, Sensitivity and Accuracy All Rolled into a Single System
PDF | 5.5 MB測定原理 | 光ファイバーを用いたバイオセンサーによるバイオレイヤー干渉法(BLI) |
バイオセンサータイプ | バイオセンサートレイでの再生およびリラックによる再利用が可能な、シングルユースの光ファイバーバイオセンサー |
データ提出 |
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サンプルタイプ | 低分子、タンパク質、抗体、ペプチド、DNA、RNA、リポソーム、ウイルス、ウイルス様粒子 (各種溶液中:血清、DMSOを含むバッファー、ペリプラズム画分、未処理の細胞培養上清、粗製細胞溶解液など) |
分光器の数 | 2 |
最大同時読み取り | 2 |
データ収集率 | 2、5、または10 Hz |
サンプルの位置と形式 | 標準96ウェル、黒色、平底マイクロプレート1枚 |
サンプル量 | 180–220 μL/ウェル 非破壊検査 |
円運動の攪拌流速 | 静的または 400~1500 rpm |
解析温度範囲 | 15°C〜40°C、1°C刻み |
定量とカイネティクス測定 | |
スループット | 最大2つのアッセイを並行して実施可能 |
分子量検出 | >150 Da |
解析時間 | Human IgG 定量の場合:2サンプルにつき2分 リアルタイムカイネティクス測定の場合:5分~4時間 |
結合速度定数 (ka) | 101〜107 M-1 s-1 |
解離速度定数 (kd) | 10-6〜10-1 s-1 |
アフィニティー定数 (KD) | 1 mM〜10 pM |
定量範囲 | 0.5 µg/mL to 2000 µg/mL (Human IgG and Protein A Biosensor) Protein - and assay-dependent |
ベースラインノイズ(RMS) | <3.0 pm |
ベースラインドリフト | < 0.1 nm/hour |
定量精度 | CV <10% |
装置 | |
重量 | 32.7 kg |
寸法 | 高さ49 cm x 幅56 cm x 奥行き46 cm |