ハイパフォーマンスなラベルフリー解析を実現:スピード、感度、拡張性
Octet® R8e BLI 生体分子間相互作用解析システムは、ラベルフリーなリアルタイム生体分子間相互作用の解析において新たなイノベーションをもたらします。この進化したシステムは、比類のない感度と柔軟性を備えており、バイオレイヤー干渉法(BLI)による測定を用いて8チャンネルまで使用できることを特長としています。Octet® R8eはアッセイの精度と効率をより高めるようにデザインされています。そのため、創薬、プロセス開発、GxP規制環境下などにおける複雑なワークフローでお使いいただくのに理想的な製品です。生体分子間相互作用の難易度が高い解析やハイスループットアッセイの実施において、データに基づいた意思決定を確実に行うことができます。Octet® R8eは、ラボの生産性を向上し、イノベーションを推進します。
- 感度とスループットの優れた性能 - 高いSN比での測定、および384ウェルプレートが使用可能であるため、的確に次のアクションにつながる洞察を得ることができます。低分子や濃度が低いアナライトの場合でも、精度の高いデータを迅速に収集することが可能です。
- より長い自動測定時間-蒸発を制御する機能により、最長16時間の自動測定が可能です。これにより、ラボでの生産性を最大化し、人手による作業時間の短縮を実現しながら、堅牢かつ一貫した結果を得られます。
- 将来的な汎用性・コンプライアンスに対応-Octet® R8eは、Octet®プラットフォーム間でのアッセイ情報のシームレスな移行が可能です。また、21 CFR Part 11に準拠するオプションもあります。規制の厳格な基準を満たすようにデザインされています。
新製品Octet® R8eのご紹介
- 卓越した感度:信号対雑音比が改善され、正確で実用的な洞察が得られることで、低分子量および低濃度のアナライトでも、迅速かつ正確なデータ収集が可能になります。
- 柔軟な処理能力:96ウェルに加えて 384ウェルマイクロプレートとの互換性により、40 µL という少量のサンプルでも、高度な並列処理が可能です。
- 長時間無人運転:新しい蒸発の制御方法により、最長 16 時間の長時間運転でもサンプルの品質を保護し、生産性を最大化し、手作業の必要な時間を削減します。
- 汎用性とコンプライアンスのサポート:プラットフォーム間のアッセイの容易な移行と、 21 CFR Part 11 準拠オプションにより、規制環境における厳格な基準への準拠を保証します。
Octet® R8e BLI 生体分子間相互作用解析システムについて

Octet® R8e の主要機能
ラベルフリー生体分子間相互作用解析において、Octet® R8e BLIシステムがどのように活用できるかをご覧ください
感度
SN比が向上した最高レベルの感度で、低分子量および低濃度のアナライトにおいてもより正確な検出が可能です。
データ取得
より優れたデータ取得機能により、重要なデータポイントを取得し、信頼度の高いカイネティクス測定結果を迅速に得ることができます。速い結合解離にも対応可能です。
蒸発の制御
16時間にわたりアナライトの濃度を維持できるため、データの精度、正確性が向上します。長時間の自動測定が可能になり、夜間の測定にも活用できます。
柔軟性
標準プレートと傾斜プレートともに96または384ウェルプレートが使用可能です。アッセイに必要な処理能力とサンプルの要件に応じて、柔軟に対応できます。
複数バイオセンサー
簡単な装置準備と操作で、時間とコストを大幅に削減することができます。
見積もりまたはデモを依頼する
Octet® R8eの操作をご覧いただき、研究においてどのような変化をもたらすことができるかをご確認ください。
Octet® R8e のためのリソース
検出原理 | バイオレイヤー干渉法(BLI) |
バイオセンサーの種類 | 使い捨てのシングルユース光ファイバーバイオセンサー。オプションとして、再生し、センサートレイに再度セットして再利用できます。 |
取得可能な情報 | 結合の有無 - カイネティクス解析およびアフィニティ解析(kobs, ka, kd, KD) - 分子の特異的および選択的検出(クルードなサンプルを含む - クルードまたは精製したサンプル中の特異的タンパク質の相対定量および絶対定量 |
サンプルの種類 | 血清、DMSOを含む緩衝液、ペリプラズム画分、細菌細胞、ナノ粒子、未処理の細胞培養上清およびクルードな細胞溶解物など、様々な培地中のタンパク質、抗体、ペプチド、DNA、RNA、リポソーム、ウイルス、VLP(ウイルス様粒子) |
分光器数 | 8 |
最大同時測定数 | 8 |
データ収集速度 | 可変 |
使用可能マイクロプレートフォーマット | 黒色標準96ウェルまたは384ウェル平底プレート、または黒色384ウェル傾斜プレート 1枚 |
最小サンプル量 | 40 µL |
回転数 | 静止または100–1500 rpm |
温度制御 | 15–40°C(1°C刻み) |
カイネティクス | |
ワークフロー | 最大8つの同時アッセイ |
分子量の検出 | >100 Da |
結合速度定数 | 101 to 107 M-1 s-1 |
解離速度定数 | 10-6 – 0.1 s-1 |
解離定数 (KD) | 1 mM – 10 pM |
ベースラインノイズ (RMS) | <0.001 nm |
ベースラインドリフト | <0.1 nm/hour |
定量 | |
ワークフロー | 最大8つの並行アッセイ |
プロテインAバイオセンサーを用いた直接定量の定量範囲 | 0.01 - 4000μg/mL |
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よくある質問
Octet® R8e は、リアルタイムのラベルフリー生体分子解析用に設計された、最先端の 8 チャンネルバイオレイヤー干渉法(BLI) システムです。流路を使用しない設計により、メンテナンスを最小限に抑え、ワークフローを簡素化し、一貫したデータの精度を確保します。Octet® R8e は、最高レベルの感度を備え、長時間の無人運転、GxP 対応が可能です。ハイスループットと堅牢な性能を備えたこのシステムは、複雑な探索研究やプロセス開発アプリケーションに最適です。
96 ウェルプレートと 384 ウェルプレートの両方に対応している Octet® R8e は、ハイスループットワークフローに対応するように設計されています。このシステムは 8 チャンネルを備えおり、並列にデータ取得が可能なため、ラボでは複数のサンプルを同時に処理することで、効率が向上し、生産性が最大化されます。
はい、Octet® R8eは、プラットフォーム間のシームレスなアッセイの移行性を考慮して設計されています。旧式の Octet® BLI システムで開発された方法は、データの完全性や比較可能性を損なうことなく簡単に移行できるため、ラボの業務全体でスムーズな移行と一貫した結果を得ることができます。
Octet® R8eは、ウェルあたりわずか 40 µL のサンプルで測定できるため、特に貴重あるいは限られたサンプル量を扱う場合に、高い効率とコスト効率を発揮します。この少量のサンプルで測定できることは、試薬の節約とコストの最小化に役立ちます。さらに測定は非破壊的であり、サンプルプレートは再利用が可能です。