アフィニティ・カイネティクス特性評価

ラベルフリーのアフィニティ・カイネティクス特性評価

2つ以上の生体分子や小分子間の結合のカイネティクスを確立することは、分子錯体形成を理解する鍵であり、バイオ医薬品分子の開発時にリガンド-受容体の結合メカニズムや安定性を解明するのに役立ちます。同じアフィニティを持つ2つのシステムが、全く異なる結合メカニズムを示すこともあります。 したがって、最適な薬剤候補を選択する過程では、結合速度・解離速度と併せて親和性定数の評価が重要です。Octetアッセイは、生体分子の結合速度に関するより詳細な情報を提供できるため、生体分子のアフィニティを評価するためにますます普及しています。

注目のアプリケーション

大分子のカイネティクス特性評価

Octet® シリーズは、検出面を直接サンプルに接触させることで、正確に速度定数を測定し、マイクロ流路を必要としません。ラベルフリーのリアルタイム解析を利用したこのユニークなアプローチは、ラボのワークフローを合理化し、アッセイ開発を高速化します。また、クルードなサンプルからの直接測定を可能にし、装置のメンテナンスを最小限に抑えることができます。また、大分子のカイネティクス解析に非常に適しており、アッセイを迅速に最適化することで、リコンビナントタンパク質や抗体からウイルスやナノ粒子に至るまで、さまざまな分子の解析が可能になります。

Octet® システムによるFc受容体結合アッセイ

所望の抗体ベース治療薬の選択は、FcγRへの結合等の結合特性に基づいて行われることが多いです。 抗体は所望のFcγR結合特性を達成するように設計されることがありますが、抗体の安全性と有効性が、標的とFcγRの両方への結合に大きく影響されるためです。

  • Octet® システムが、Fc受容体結合分析のためのハイスループットかつ高感度なソリューションを提供
  • さまざまなバイオセンサー表面が用意されており、アッセイフォーマットの柔軟性と迅速な最適化が可能

アプリケーションノートを読む

低分子・ペプチド結合のカイネティックス

低分子やペプチドのリード分子の発見には、フラグメントスクリーニング、ハイスループットスクリーニング、de novo構造設計など、さまざまな方法があります。低分子創薬では、フラグメントスクリーニング、ハイスループットスクリーニング、de novo構造設計など、多くのソースや出発点からリード分子への道が開けます。低分子化合物が治療標的に結合する際のアフィニティを測定し評価することは、創薬プロセスとリード抗体の最適化の重要な要素です。リードジェネレーションやリード抗体の最適化のプロセスでは、in vitroでの生物学的効力を正確に判断し、構造活性相関(SAR)を利用して効率的な構造設計を行うことが不可欠です。Octet RED96e、Octet RED384、Octet HTX、Pioneer SPRプラットフォームが、低分子およびペプチド系の特性評価にいかに使用されるのかをご覧ください。

アプリケーションノートを読む

高親和性相互作用

標的結合の特性評価は、分子の種類を問わず、高親和性・高特異性のバイオ医薬品を選択するために不可欠な分析ステップです。しかしながら、比較的高い親和性を持つ生体分子(KD <1 nM)の特性評価は、わずかな反応の変化を検出できる高感度の分析プラットフォームが必要なこともあり、しばしば困難を極めます。Pioneer SPRは、次世代のSPRインジェクションを採用した高感度分析装置で、カイネティクスとアフィニティを1つのステップで測定することにより、特性評価プロセスの効率を向上させます。Pioneerに搭載されている次世代のOneStepグラジエントインジェクションは、結果の正確さと高い信頼性を維持しつつ、アフィニティ・特性評価を飛躍的にスピードアップします。

アプリケーションノートを読む

資料

Analysis of Fc Gamma Receptor IgG Interactions on Octet Platform

FcRn-抗体でもFcγR-IgGでも結合相互作用を評価する際には、ハイスループットで汎用性があり、easy to useなソリューションが必要です。

アプリケーションノートを読む
Analysis of FcRn-Antibody Interactions on the Octet® Platform

Analysis of FcRn-Antibody Interactions on the Octet® Platform

最高品質のカイネティックデータを得るためのアッセイデザインの推奨事項とベストプラクティス

アプリケーションノートを読む

リードのスクリーニングを加速するための親和性解析の効率化

今日の創薬パイプラインの中心は、抗体やその他のタンパク質治療薬です。タンパク質治療薬の開発の全体的プロセスは、ターゲットの選択と検証、初期候補(ヒット)を生み出すためのライブラリースクリーニング、リード化合物の選択ためのフォローアップ特性評価、リード化合物の最適化、臨床候補化合物の選択などです。

ホワイトペーパーを読む

Kinetic Analysis of AB Binding to Membrane Protein on Captured Li...

膜タンパク質は、細胞の入出力信号の大部分を司り、最大の創薬ターゲットとなっています。そのため、膜タンパク質の分子間相互作用を解析することは、インタラクトームのマッピングや創薬のために非常に重要です。

アプリケーションノートを読む

Generating Reliable Kinetic Data for Protein-Ligand Interactions

Community Structure Activity Resource (CSAR, www.csardock.org) グループは、高品質のタンパク質-リガンド構造に対応する結合親和性のデータベースを開発しています。

アプリケーションノートを読む

Reducing Variability in Small Molecule Screening and Kinetics Applicat...

低分子解析のような要求の厳しいアプリケーションを成功させるためには、バックグラウンドシグナルの変動を最小限に抑えることが鍵となります。

アプリケーションノートを読む
Cover: Characterizing Membrane Protein Interactions by Bio-Layer Interferometry

Characterizing Membrane Protein Interactions by Bio-Layer Interferomet...

Octetシステムを膜タンパク質の相互作用の解析にどのように使用できるかについての研究例です。精製されていないクルードなマトリックスを使用しても、必要に応じて貴重なサンプルを再利用することができます。

アプリケーションノートを読む
Application Note cover

Label-Free Technologies for Accurate Determination of Affinity and Kin...

ターゲット分子の特定からリード化合物の選択と最適化まで、平衡親和性とカイネティクスの速度定数は開発サイクルの鍵です。

アプリケーションノートを読む

関連製品

Pioneer FE SPR System

Pioneer FE SPR System

化合物スクリーニングでの意思決定を早めるPioneer FE

詳細を見る

Pioneer SPR System

次世代SPRインジェクションによる生体分子間相互作用解析のための完全なソリューション

詳細を見る
Octet® BLI rapidly determines recombinant protein concentration as a control parameter in cell line development.

96チャンネル高感度スーパーハイスループットOctet システム:RH96

最大96個のバイオセンサーを同時に監視し、比類のない速度でタンパク質の定量とカイネティクス特性評価のためのラベルフリー検出を可能にします

詳細を見る
Octet RH16 ultra high throughput label free detection system

16チャンネルハイスループットOctet システム:

16チャンネルのOctet RED384は、8チャンネルのOctet RED96システムと同等の解析性能を有しつつ、より高いレベルのスループット、スピード、柔軟性を備えています。

詳細を見る
バイオ医薬品・低分子化合物の研究の詳細

関連コンテンツ

icon-octet-family

バイオ医薬品の特性評価ツール

詳細を見る
icon-instrument-service

Octetシステムのサービス・サポート

詳細を見る
icon-supplement

Octet® システムの資料

詳細を見る