アプリケーションノート:ケモカインとSARS-CoV-2 ヌクレオカプシドタンパク質
ケモカイン(走化性サイトカイン;CHK)は、感染および炎症部位への免疫細胞の遊走を制御するサイトカインで、抗ウイルス応答に重要な役割を果たしています。
一般的にケモカインは、GAG結合部位と受容体結合部位という、2つの主要なタンパク質部位の関与で機能を発揮します。抗原(ウイルスタンパク質など)と自然免疫系の主要成分の間に生ずる、生体分子間相互作用に関与するタンパク質ドメインの特性解析は、抗原地図法や、創薬、およびワクチン開発に有用です。しかし、特定のタンパク質内のこれら相互作用ドメインの同定、およびマッピングは一般的に困難で、手間と時間がかかるうえに、アラニンスキャニング、逃避変異体の生成、およびディープミューテーションスキャン法などの技術を使用する必要があります。
本アプリケーションノートでは、Octet® BLIプラットフォームを使用した、生体分子間相互作用におけるタンパク質ドメインマッピングモデルの一例として、SARS-CoV-2のヌクレオカプシド(N)タンパク質とヒトCHKの相互作用について考察し、包括的に特性解析をします。さらに、アッセイの開発と最適化のためのガイダンスと留意点もご提供します。
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